バイエルは時代遅れか?
ピアノを習うのにバイエルは古いとか、時代遅れという言葉を聞きます。
バイエルはもうピアノ練習書として適切でないという理由は、日本の歴史に照らし合わせると、江戸時代に作られたもので、年数が経っているので古いと言う意見、和音が単純でおもしろみがなく、今の子どもの興味をひかないなどの意見があります。
しかし、私はバイエルはよい教材だと思っています。
バイエルをどう有効に使うかは教える先生だと思います。
バイエルのよさは、ピアノを弾けるようにするために体系的にまとめられていることです。
もし、ピアノを教える人がバイエルを使わず体系的に指導できるシステムを持っているなら、もちろんそれはよいことだと思います。
バイエルは古い、退屈だという理由だけで、まとまりのない指導システムで取り組んでいるのはよくないことだと思います。
私は、導入はバイエルでよいと思いますし、始めのころはシンプルな和音をきちんと聞き取る力をつけることも大切だと思います。
食生活にあてはめてみると、主食の米やパンだけてよいということはありません。
主食のほかに何を足してバランスのよい食生活を考えていくことが、健康な体をつくります。
同様に、バイエルを主食にし、あと指導者の工夫でおかずを足していけばよいと思います。
あれをやったりこれをやったりで、何が主食かわからないような練習にならないためにも、自分でしっかりしたシステムを作れる人は別ですが、そうでなければバイエルを芯におけばよいと思います。
バイエルが古いというので、もう売っていないのかと思ったら、楽器店にありました。
最近は何種類かのバイエルがありますね。
伝統的なバイエルもあれば、最新バイエルピアノ教則本というのもあって、古いという批判に応えるためか、いくつかの曲が補ってあります。
PR